テレマーケティング会社のアイティ・コミュニケーションズ
(IT-Com、札幌市、小金澤健司社長)は、インターネット電話を使ったコールセンターを
十月から運営する。消費者からの問い合わせなどをネット経由で受け付け、オペレーターが
会話しながら相手のパソコン画面に音声だけでなく動画も伝送する。金融機関や通信会社
などから顧客対応業務を受託する。顧客サービスの総合窓口として企業の導入機運が
高まっているインターネット・コールセンター分野で勝ち残りを目指す。
同センターは札幌市内に新設。オペレーターは当初五十人で、来春には二百二十人に増やす。
苦情処理や新商品案内などの顧客対応業務を大手保険会社、通信会社など七、八社から
一括受託する。二年後に二十億円の売り上げを目指す。
オペレーターと顧客がインターネット電話で音声と画像を同時にやり取りする新システムは、
情報ベンチャーのソフトフロント(札幌市、村田利文社長)が開発。
音声をデジタルデータに変換する時間は従来技術より四倍早い0.0九秒と世界最速。
従来のコールセンターはインターネットを使っても音声だけをやり取りするのが大半。
新システムは音声と画像を一つの回線で高速伝達するため低コストで多様なサービスを
展開できる。例えば損害保険に入りたい消費者が保険会社のホームページ上のボタンを
クリックするだけで、パソコンのマイクとスピーカーを通じて通話できる。
消費者の意向を聞きながら相手のパソコン画面に保険内容などの各種データを送信する
ことで、より説得力のある助言が可能になる。ネット上で顧客と会話しながら画像情報を
やりとりする仕組みはコールセンタービジネスの主流になると見られている。
日本経済新聞2000.9.5





