コールセンター道内大手のアイティ・コミュニケーションズ(札幌、IT-Com)は、自社開発した
コールセンター・システムをインターネットを通じて他社に貸し出すアプリケーションサービス
プロバイダー(ASP)事業を本格化させている。ネット宿泊予約大手の楽天トラベル(東京)に
提供を始めており、今後の事業拡大を目指す。
IT-Comのシステムは「ナビ・テレフォニー」で、オペレーターの利用する音声通話にIP電話を
採用し、顧客データベースを含めたコールセンター業務にかかわる機能を一体化した。
端末は記録装置がない簡易なもので、ICカードによる個人認証を行うため、情報漏洩などに
対する安全性も高い。
ASPとは、インターネット経由でシステムを期間貸しするサービス。利用する会社にとっては、
自社でシステムを構築するよりも導入コストを低く抑えられるのがメリット。
楽天トラベルはコールセンター業務の一部をIT-Comに委託してきたが、今年二月ごろから
IT-Comとは別の会社に委託していたコールセンター業務でもIT-Comのシステムを活用する
ことを決め、ASP採用に踏み切った。楽天トラベルは現在、電話による宿泊予約の受け付け
などを行っている。
IT-Comの小金澤健司社長は「自社システムをASP提供することは経営資源の有効活用に
なる。今後も顧客を増やし、事業の新たな柱にしたい」と話している。
(2008年8月3日 北海道新聞)





